ハースストーン ・デュエル 最近の環境とこれから

いよいよもう直ぐ待ちに待った調整が入る。前環境がめちゃくちゃだっただけに嫌でも期待してしまうアップデート。そもそも前環境はどんな感じだったのか記しておく。

直近アプデ~5/4までのデュエル環境

こんな感じです。

・5-0しやすさ

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・12勝しやすさ

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とりあえずパラが出たら取る。それだけ。一応時間が経つにつれて対パラデッキがいくつか開発されたりしたのでメタは回り出してはいた。

 

この環境の良かったところ

①勝ちやすい

 とにかくパラディンが強い。というよりもキーカード引くだけで勝てる。デュエルのレートは3勝以上すれば下がることはないので、まともにヒーロピックしていればまずレートは単調増加していく。また仮にパラディンをピックしなかったとしてもパラディンをメタった構築(マロシャマ、もざきなど)をすればそこそこは勝てる。デュエルは使用するクラスを4つから選択できるので、よほどのことがない限りレート上げに適したヒーローを選択できる。

 

②デュエルプレイヤーが増えた

 ①と関係しているかもしれないがデュエルのプレイヤーが増えた。自分はデュエルプレリリース時代からデュエルやり続けているが、少なくとも最初の数戦は即マッチングするようになったし、デュエルの日本人ディスコードの参加者数もどんどん増えているようである。自分でも知ってるレベルの有名ワイルドプレイヤー3~4人ほどが最近になってからデュエルを積極的にやっているようだ。新規参入は基本的に良いことである。

 

この環境の良くなかったところ

①動機を保ちずらい

 基本的にデュエルをやってるプレイヤーの多くはパラディンを出たら取るようにしてると思う。強いヒーローを選択するのは一般プレイヤーの性なのでこれは特に問題ない。ただデュエルで誰が使っても強いデッキとはこれまでのどの環境を振り返っても、ヒロパを使うだけ、強いカードを引くだけといった単調なものであった(そして今環境はその単調さが今までで最も発露されていた)。単調なデッキは使っていていつか飽きが来る。ので、デュエルプレイヤーはそれを解決するために、パラを選択するのは勝利のためだという自己暗示をかけるか、あえてパラをピックしないという縛りを課すことで他プレイヤーとの差別化をはかり自己肯定感を得ることになる。およそほとんどのデュエルプレイヤーが前者、自分含め何人かが後者であったようだ。後者を選んだプレイヤーはパラをピックできないため他の人と比べてあまりレートを稼げない。1週間ほどデュエルから離れているが自分は今7700ほどである。今環境でデュエルがうまい人は大体8500くらいが判断基準なので少なくとも上位には食い込めていないと思う。なので飽きてデュエルから一時的に引退することとなる。自分も今はワイルドとバトグラの実績稼ぎに逃げている。一方で前者、つまり勝利のためにパラをピックすることを厭わないプレイヤーだが、今度はデュエルに勝利することによって得られる快感が自身の価値観からでしか判断できないことに気づくことになる。デュエルにはレートが表示されるが、公式のランキングは存在しない。なので勝利をしたという事実、12勝をしたというツイートなどでしか欲求を満たすことができない。ランキングがない以上このようなことが続くと何人ものジェネリックいつまさを生み出すことになる。ないしは勝利に飽きて他のモードに移ることになる。またはこうなる。

 

②プレイヤーが育たない

 先ほども言ったがデュエルで強いデッキはヒロパを使うだけ、強いカードを引くだけといった単調なものである。なのでプレイングがでない、または出にくい。そしてプレイングを気にしなくても勝てるときは勝てる。もちろん道中のピックやプレイングを適切に選択することが勝利につながることは否定しないが、それが第一にはなり得ない。これはデュエル独特の現象である。勝つためにプレイングが重要でないということはデュエルをやることでハースストーンがうまくならないということである。ここが同じく新規フォーマットであるバトルグラウンドとの最も大きな違いである。バトルグラウンドはご存知のようにプレイングは重要な要素である。なので勝利のためにはバトルグラウンドのプレイングを覚えるないしは自分で考える必要がある。そのためBGプレイヤーたちは自ら対戦し、さらに配信やガイドなどを見て知識を得ることになる。配信はコミュニティの発展に重要である。配信によってプレイヤーが増え、プレイヤーが増えることで配信者が増える。まつりやdog、さもしなどが元々有名HS配信者が卓越したプレイングで視聴者を伸ばしコミュニティを拡大するとともに、ペン様やぺろちゃん、awedragonなど上級プレイヤーが発掘されその後プレイヤーや配信などで影響を与えるようになる。しかしデュエルではこれが起きない。もともと初動のプレイヤー集めに失敗していたが最近はそれも緩和されつつあった。しかし勝利のためにプレイングが重要ではない以上、上級プレイヤーのガイドや配信、またはメタ外のデッキなどに需要がない。直近のデュエルディスコードを覗いてみても、ほとんどが仕様確認やピック選択についてのことでありプレイングやマリガンの話題はまずない。そしておそらく今後も。なのでデュエルでプレイヤーが育たない。人が育たないので他フォーマットでのhsの実力がそのままデュエルに適応されることになる。すると先住していた他のフォーマットから逃げてきたカジュアルプレイヤーが、噂を聞きつけた新規プレイヤーたちに淘汰されることになる。この環境が始まる前にデュエルの問題点をインタビューされたが、そこではプレイヤーが少ないためデッキの研究が進まないと答えた。結果はプレイヤーが増えたのに研究は進まないと散々である。

www.twitch.tv

今環境最強のパラディンは宝物カード引くだけのデッキであるためしばしば、運だけデッキと揶揄されるが、これは適切なケアなどプレイングをした上だからこそ冗談として通用するのであり、デュエルによってプレイングが育つことのなかった下手なプレイヤーによる運だけデッキ発言は全く笑えない。

 

上記はあくまで個人の感想であるが、これが自分がTwitterパラディンはクソデッキだと言っていた理由である。やっていて全く面白くないというのももちろんあるが、それ以上にあのデッキの存在がデュエルコミュニティに悪影響を与えていたとを看過することができない。ナーフによりコストが1増えることで消滅してくれると嬉しい。

 

そんなデュエルに楽しみを求めて

散々今の環境をこけにしたが、自分はデュエルというフォーマットが好きだし、他の人が全然使わないデッキで勝つのが好きなので、一応12勝報告が少ない構築でもひっそりと回したりしていた。もう直ぐアプデが来てしまうがそいつらを紹介しておく。一応次環境でもそこそこやれると思う。デッキリストは新環境対応にしておいた。昔のがみたい人はTwitterにまとめてあるやつがあるからそっちみてね。

①スペルオム

 デッキリスト

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・欲しい宝物

 パッシブP1:スペダメ、ローニン、災厄、シェイパー

 パッシブP2:ダブルタイム、スペダメ、ゴーグル、カドガ

 使用P1:コイン、洞察、ケルデラー

 使用P2:ファオリス、死者の書、いなご

  12月くらいから使い続けてるデッキ。一応各シーズン一回以上は12勝してるのでデュエルというフォーマットに合ったデッキと言えそう。基本的にバランスバケットを取って打点スペルを集めつつ適宜ドローや装甲を揃えて後半でも息切れしないようにするのが吉。次環境はアグロが強くなりそうなので最初の方の試合が不安だが、パッシブが噛み合えば12勝が約束されるので、アプデ内容にある宝物の出現調整がプラスに働くかも。3/1/4疾風レジェは自由枠。

 

②クエストもざき

 デッキリスト

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・欲しい宝物

 パッシブP1:スペダメ、ローニン、災厄、シェイパー、魔力関連、発見関連

 パッシブP2:ダブルタイム、スペダメ、ゴーグル、カドガー、戦力結集、発見関連

 使用P1:コイン、洞察、ケルデラー

 使用P2:死者の書、鏡像、超力招来、いなご、バナナ

  もざきの主流は5マナでデッキから発見し続ける宝物を持ち込んでリソースで勝ちに行くフリーズ型だがクエスト型でも十分戦える。勝ちプランはマナビスケット、ポーションと5/4/5でカウントを稼ぎつつマナワームを育ててOTKをするか、5/4/5でウェイゲートを増やして無理やり勝利するなどがある。基本的には前者でリーサルを狙うことになる。運が良ければ5ターン目にOTKが決まる。リーサル計算が難しいが適当にカードを切っても勝てるのはデュエルあるある。魔力巨人を入れてるリストがあるが、なくてもリーサルに届くし、ハンドで腐り続ける恐れがあるので必要ない。それよりその枠をアグロ対策に割くべき。

 

③マーロック先生

 デッキリスト

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・欲しい宝物

 パッシブP1:秘策、急襲、可能性、クリスタルジェム

 パッシブP2:ゴーグル、戦力結集、旗、雄叫びトーテム

 使用P1:コイン、ケルデラー、全体バフ関連、単体バフ関連

 使用P2:バナナ、ワックス、ドロー袋

 前二つとは打って変わってガチガチのガチデッキである。おそらく次環境で覇権を取るのはこれ。基本的にマーロック並べて殴って勝ち。ゴーグルが一番欲しい宝物だが、雄叫びが多いのとリソース回収のためにも結集とかなり相性が良い。同型リストで2マナアタック3点付与や3マナミニオン3点アタック3点付与などヒロパと相性の良いカードを入れてるものがあるが、バケットとグループラーニングが弱くなるので推奨しない。

 

終わりに

 アプデ実装日を1日間違えていたので早急に記事を仕上げた。そのためところどころ誤字脱字や冗長な表現があるがご容赦願いたい。

 今環境でデュエル黎明期からの上級デュエルプレイヤーが何人か引退してしまった。個人的には中国鯖の配信で数千人を集めていた人が引退してしまったのが虚しい。また心なしか日本人デュエルディスコードも静かになっている気がする。一方でワイルドからの刺客が参戦してきている。いったいこれからどうなるのやら。参入してきたワイルドプレイヤー例外なくカードゲームが上手い人たちなのでメタに影響を与えてくれそうな気がする。今後もブログは定期的に更新していくのでみてね。では